子どもたちへ

たくさん、たくさん「ごめんね」と
我が子の寝顔に語りかけてきたかもしれません。

だけど、誰のせいでもありません。
何かのせいでもありません。

だから「今」を子どもたちと楽しむ
というマインドに切り替えてみませんか?

治療中だって自宅療養中だって
『楽しい!』をもっといっぱい感じませんか?
もっといっぱい遊びませんか?

私たちに遊びのお手伝いをさせて下さい。
制限があったら、制限に合わせて
遊び方を一緒に考えます。

「遊ぶこと」
それは子どもにとって当たり前の権利だから。

また、治療を経た家族から
治療や自宅療養を乗り切ったエピソードを
ブログでも紹介しています。
ぜひ参考にしていただけると嬉しいとともに
「我が家はこんな感じ!」
とコメントいただけると嬉しいです。

子どもたちが大人になる上で最も必要なのは、
学力でも運動能力でもなく
「生きる力」だと思います。

そしてそれは、大人である私たちが幼少期に
子どもたちへ伝えなければならない
最も大切なことだと考えています。

子どもは、いつか手を繋がなくても
一人で歩いて行けるようになる。
大人の知らないところで悲しい思いや
寂しい思いをすることがあるでしょう。

そんな時に子どもたちを助けてくれるのは
幼い時期に全身で感じた、愛された記憶です。


私たちの遊びのコンセプトは
「子どもは子どもを謳歌する」
季節の移ろいに耳を傾けたり、香りや感触、
時には味わって
五感を目一杯使って楽しむ。

五感の中でも特に嗅覚は、
本能を司る脳の記憶・感情・行動と
反応する部位とつながっています。


大人になりゆく子どもたちを守ってくれる
記憶を
私たちは戦略的に仕掛けます。

私たちの遊びでは必ずオリジナル紙芝居
「ミケまるとトラきち」を読みます。

この紙芝居は闘病をしていてもしていなくても

同じ期間を違う場所で過ごしたお友達に
互いに敬意を払うというストーリーです。

「自分と異なるものをそのまま受け入れる」

いじめなども発端は
「他者への不寛容」が原因の1つです。


自分と異なるものがあるのは
当たり前であることを認識し、

興味を持ち、話を聞き、尊重する。

その全てが自分を
そして相手を守ることにつながります。


子どもたちの世界が
子どもたち自身で優しいものとなるように。

そして彼らが大人になった時、
世界はもっと優しくなっているように。


小児がん経験のある我が子を持つ親が考えた
「こうあってほしい」と思う世界は

全てのマイノリティへ想像力があり
寛容である世界でした。

ぜひ、一緒に遊びませんか。